第45回【ベースの打ち込みテク】備忘録メモ

2017年11月21日に受講した
第45回【ベースの打ち込みテク】の備忘録メモです。

▼講座内容▼

■下記1〜5の midi 打ち込みノウハウ

1:ハンマリングオン/プリングオフ
2:ビブラート
3:チョーキング 
4:スライド
5:ミュート音/ゴーストノート

▼講座を受けた感想▼

ロックやポップスでは、ベースの音は埋もれがちで聴きとりづらいので、今までピッチベンドやモジュレーションまではかけたことが無かったのですが、静かな曲だとしっかり目立つし、

これから最低限、ベースもベロシティ、ピッチベンド、モジュレーション、エクスプレッションは設定しようと思いました。

ピッチベンドやビブラートは、昔よくギター部分に打ち込みしていたのですが、作曲ソフトをCubaseにしてから使っておらず、手こずりましたが、今回把握できたので良い勉強になりました。

▼勉強になった事▼

■バスドラとベースの打ち込み

※ 先生からの指摘事項含む

ファイル10小節目のフィルイン部分ではバスドラが16分音符で複雑なリズムを叩いているので、ファイル10小節前半のベースは、シンプルにしても良い。
「ファ」を4分音符2つ鳴らすだけでも十分。
こうすることで、バスドラのリズムが引き立つ。
ファイル18小節目も、ベースをバスドラのリズムに合わせるか、シンプルにすると良い。

逆に、ドラムより先にベースを作る時には、
「ここのベースは速い動きにしたい」というところがあれば、バスドラをベースのタイミングに合わせるか、バスドラをシンプルにすれば良い という事も言える。

どちらをメインに聴いてもらいたいのかを考えて、バランスを取るということが大事。

■ベロシティーとビブラート

・ベロシティーも抑揚をつける。
・ビブラートは、山を描くように入力がコツ。
「伸ばす音」の後半寄りに、山の頂点がくるよ
うに打ち込む。
 
モジュレーションのかかり具合は音源によって異なるが、数値は「20~40」もあれば十分。

・グリッサンド には、エクスプレッションのコントロールチェンジも同時に使う。

・±12 と ± 2 のトラックをつくり、
ピッチベンドやグリッサンドは ±12へ、
ビブラートは ±2へ

■ベースの実音と楽譜表記

ベースの実音が楽譜よりも1オクターブ低いのは覚えていたが、楽譜上に表すのが見づらくなるため楽譜は1オクターブ上で表記する、ということなのか?

しばらくmidiによる作曲をおこたると、ベースの弾けない音は楽譜上、どのミより下(ミb)からだったかすぐ忘れてしまう。
ヘ音記号の楽譜でいうとどこのミから演奏可能か?

ネットで調べると、下記のようにでてくる。

ー▼ネット情報▼ー

ベースの1234弦開放のGDAEはMIDIで打ち込む際、C1.C2…どこを基準に打ち込んだらいいのですか?

■ベストアンサー

4弦EがE0で
3AがA0
2DがD1
1GがG1

ー▲ネット情報▲ー

・先生からの回答

これは前回講座(第44回講座)「その4」の「高さ」のところで紹介している。
メーカーによって基準が異なるので、
図44-3のサンプルSMFをダウンロードして見てもらうと確実。

楽譜上に表すのが見づらくなるため楽譜は1オクターブ上で表記するという理由かどうかは正確には分からないが、ベストアンサーの記載は正しい。
気を付けなくてはいけないのは、
音色によって、1オクターブ低く鳴る設定がされているものもある事。
この場合は、耳で判断するしかない。

■経過音の使い方

先生から「ファイル13小節4拍目裏の「ファ♯」は経過音だと思いますが、経過音は、橋渡し的な「一方向の、半音の動き」が成り立つように使います。」と指摘を受けたが、

以前、作曲の本かベースの本で見たときに、新しい小節の頭はルートでその1つ直前の小節の
音はその音の半音上か下でもOKと勉強した事があり、それからこのように使っていることがあるのですが、橋渡し的な使い方になっていない場合はやめた方がいいのか聞いてみたところ、

「橋渡し的な使い方にすることで、
スケールから外れている音が目立ちにくくなりる。橋渡し的な使い方になっておらず、スケールから外れる音の場合、その音が目立ってしまい、スケールに合っていないような違和感を感じることがある。14小節4拍目表のベースを「ファ」にしましょう。こうすれば「ファ-ファ♯-ソ」という「一方向の、半音の動き」が出来るので、経過音として成り立つ」

と回答をいただきました。
これからはそのように使おうと思います。

■メロディとドラムの「16分音符分のズレ」
に気を付ける

先生から
「特にフィルイン部分は気をつけて。 メロディとドラムに「16分音符分のズレ」がある部分は歌いづらくなる可能性がある。
鼻歌でもいいので、実際に歌って確認してみると分かりやすい。」と指摘を受けました。

この場合の「ズレ」というのがはっきり分からなかったが、メロディーに対してバスドラのタイミングが合っていない(バスドラに対してメロディーのタイミングが合わない部分がある)ということでした。

■ベースのmidiデータ被り部分の疑問

もっと詳しく知りたい場合は、図44-3のSMFをダウンロードし、DTMで直接開いて、データを参照。

ベースのmidiデータをピアノロールで見ると、
次の音と重なって打ち込みしてあるようだが、これは実際の演奏がそうなっているため正確に表現したか、ノリを出すためなのか?

「先生はベースの打ち込みはマウスではなく鍵盤のリアルタイム入力(鍵盤弾き)打ち込みでやっていらっしゃいますか?」
と質問したところ、

「基本的にはリアルタイム入力(鍵盤弾き)でやっています。
そのため、次の音と重なる部分が有ったということですね。

ちなみに、ベース音色は単音のみ発音する音色(モノラル設定)を使うことが多いので、
音が重なっている場合、次の音(新たに鳴る音)のみが発音されます。」

と回答をいただきました。

■Aメロ、Bメロ、サビの出だしコードのコツ

「しいて言えば、「出だしの部分」に変化を付けたほうが良いでしょう。

「Aメロ、Bメロ、サビ」全てが「C」から始まっているので、
「Bメロ」は「C以外のコード」から始めたほうがメリハリが付きますよ。」

と指摘を受けました。

 
■その1:ハンマリングオン/プリングオフ

ベースを打ち込む時は「±12」へ設定しておくと便利。
この設定は、ベンド幅を「±12」に変更する設定。

コントローラー  CC 101(RPN MSB)0
コントローラー  CC 100(RPN LSB)0
プログラムチェンジ CC 6           12

HALionSonicSEならば、ソフトシンセ上で
ベンド幅を設定。

 
ピッチベンド幅を「±12」に設定した時は、
「8191」の時に「+12」、
「-8192」の時に「-12」。

ピッチベンドで半音だけ上げたいときは、
「+1」上げればいいので「683」を入力する。

 ★ 8192 ÷ 12 = 683 ★

仮にピッチベンド幅を「±2」に設定した時(表45-2)は、
「8191」の時に「+2」、「-8192」の時に「-2」となる。
この場合、ピッチベンドで半音だけ上げたいときは、
「+1」上げればいいが、
ベンド幅が「±2」なので、最大値の半分まで回す必要がある。
よって、「4096」を入力。

★ 8192 ÷ 2 = 4096 ★

Cubaseのリストエディタでは、この値に「8192」をプラスして考えるので、
表45-3、表45-4のような値になる。

■その2:ビブラート

図45-2の楽譜を見て下さい。
まずは大まかにモジュレーションを入力し、
必要に応じて、リストエディタを使って
微調整すると良い。
モジュレーションに限らず、コントロールチェンジで「曲線」を描く必要がある際は、
この手順がオススメ。
ビブラートは、「伸ばす音」の後半寄りに、
「山の頂点」がくるように打ち込む。
「山」を描くように入力することがコツ。

 ★後半寄り がポイント★

モジュレーションのかかり具合は音源によって異なるが、数値は「20~40」もあれば十分。

▼モジュレーションのデータ▼
コントローラー CC 1(Mojulation) 0(←0~127の数値)

これも「伸ばす音」の後半寄りに、「山の頂点」が来るようなイメージで打ち込むと
雰囲気が出る。

ピッチベンドをリアルタイム(キーボードのベンドホイールなど)で入力したい場合は、
このように「ピッチベンド用トラック」を分けると便利。
リアルタイム入力しないのであれば、
トラックを分ける必要は無い。
 

▼増えた知識▼

Cubaseの場合は、ピアノロール画面(キーエディタ)上でコントロールチェンジ別に、表示を切り替えることができるので、

ビブラートは音の揺れ幅が小さいので、先ほど「±12」へ設定していたピッチベンド幅を±2に

コントローラー  CC 101(RPN MSB)0
コントローラー  CC 100(RPN LSB)0
プログラムチェンジ CC 6            2

HALionSonicSEならば、「ベンド幅±12用」と「ベンド幅±2用」のトラックを用意し、
2つのトラックを使って、ベースラインを作ると良い。